バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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「体の内側への意識」を研ぎ澄ませ、集中力を高めようー ボディスキャン(2)

ボディスキャンで、眠っている体の意識を目覚めさせよう

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前の投稿で「パフォーマンス性の高い身体意識は、自分の意思で拡張できる」ということを書きました。その続きです。

誰でもできる、身体意識を高めるイメージトレーニングの一つに、ボディスキャンがあります。 体の内側への意識が高まり、心も穏やかに落ち着きます。

ボディスキャンのやり方

まずは、楽な姿勢で座ります。椅子でも、床であぐらのように座ってもかまいません。寝そべった状態でもできます。

準備ができたら、目を軽く瞑り、体の各パーツに意識を向けていきます。後にひとつずつ紹介します。

体の各部分にひとつずつ集中する

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  1. 頭のてっぺん (頭頂からすーっと上に伸びて、天の広がりを感じてみます)

  2. おでこ (”第三の目”があるとも言われますね)

  3. 眉間 (液晶画面を見続けていると緊張しています)

  4. 上まぶたと下まぶた (そっと触れ合っていますね)

  5. 眼球の奥 (目を酷使している方は眼球が硬くなっているかも)

  6. ほっぺた (あたためられたマシュマロがとろけ落ちるように・・・)

  7. 上唇と下唇 (そっと触れ合っているのを感じ取ります)

  8. 舌 (舌も筋肉なのでゆるめることができます)

  9. あご (奥歯と奥歯のすきまも、ゆるめて)

  10. のどの奥 (あたたかく、やわらかく、喉の奥の広がりを感じてみます)

次に、体全体へ入っていきます。

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  1. 首 (のどをゆるめると首にもつながります。首の正面だけでなく、後ろ側、サイドにも意識をむけて。耳と肩の間にあるスペース・空気の広がりを感じます)

  2. 肩(二の腕、肘、手首、手の甲、指先・・・)

  3. お腹

  4. 背中

  5. おしり

  6. 太もも

  7. 膝の裏

  8. ふくらはぎ

  9. 足首

  10. かかと

  11. 足の甲

  12. 足のゆび

こんな具合に、全身を一つ一つ心を配りながら息を吐き出していきます

意識を集中させるポイント

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  • 意識を向けたとき、動かす必要はありません。

  • 今の状態を感じ取り、ひとつひとつに心を込めて息を吐き出していきます

  • もし余分な緊張を感じたら、手放していきましょう。

  • どこか飛ばしてしまっても、順番が入れ替わっても大丈夫。

  • 手と脚は左右片方ずつ丁寧にたどっていくと、より集中しやすくなります。

  • ゆっくりと自分のペースで、できるだけ細かくパーツを分けていくのがポイントです。

深呼吸しながら2〜3分して、全身をめぐったあとは、心がとても落ち着いてきます

初めての方は、なかなか集中するのが難しいかもしれませんので、レッスンの中で直接指導してもらえる機会をつくるとよいでしょう。

身体意識は、自分の意思で変わる

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変えたい、と思ったら変わる。 はじめから諦めていたら、何もずっと変わりません。

年齢も性別も問わず同じことです。

私自身も自分の限界と戦いながら、いままで踊ってきました。

頭で考えるよりも先に実践あるのみ。ヨガも禅も、実践の心が大事にされていることが納得できます。

"できると思えばできる。 できないと思えばできない。 これは、ゆるぎない絶対的な法則である。 (パブロ・ピカソ)"

「体の内側への意識」を研ぎ澄ませ、集中力を高めようー ボディスキャン(1) - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ